こんにちは、新入社員の尾村です。
新型コロナウイルスによって大学生活は想像していたより閉じこもったものになってしまいましたが、いつもの日常を送ることができるようになった今は、新しい生活をより充実させるためにも日々努力しながら研修を行なっています。
さて、私は工務課に配属される予定です。
工務課では「工程管理表」と呼ばれる、各部署でどの日に何が行われるのかが記載されている表を扱います。
加えて現場への警備員や重機の手配なども仕事のうちに入るので、各部署が何を任されているのかを知ることで仕事のしやすさが向上するのではないかと考えています。
研修の流れは他の方も説明しているので割愛しますが、一ヶ月以上かけて社会人の生活に慣れながら各部署の属性や役割を理解していきました。
この記事では、研修の中でも印象に残った「チャンネル課での溶接作業」を紹介します。
溶接自体は知っていても何をどうするのかまでは中々わからないと思いますので、ぜひここでその一部をご覧になってください。
チャンネル課で使用したのは「YAGレーザー」と呼ばれる機械です。
電気を流すことで金属を溶かし固めて金属同士をくっつけることができます。
写真のように先端を板と板の境界に当てて、バチッと溶接します。
溶接と聞いて思いつくような大きいものではなく、細かい作業ができる比較的小さな溶接機械です。
強烈な光や粉塵が出るので、防塵マスクとメガネ、軍手の装着は必須です。
研修1週目では用意された金属の端材を利用して、椅子やテーブルなど小物をいくつか作ってみました。
溶接作業に慣れるためという側面もあり、何でも自由に作らせていただきました。
発想次第で何でも作れてしまうのが非常に面白いです。
一緒に研修を回った同期も中々ユニークなものを作っていて、作る人の数だけ作れるものがあるなあと感じました。
研修2週目ではLEDライトを作らせて頂きました。
前回の自由な作り方とは異なり、設計からしっかり考えながら正確に完成させていきました。
その流れをザッと紹介させていただきます。
まずは寸法を決めて必要な大きさに板をカット。
溶接しやすいように表面をやすりがけします(左がやすりがけ後、右がやすりがけ前)
脚や配線を通すための穴を開けます。
YAG溶接でそれぞれ固定します。
中にLEDを貼り付けて電線を繋ぎ、丁度良い大きさに切ったアクリルを取り付けて最後に電気を通せばLEDライトの完成です!
これを作るために
・シャーリング(金属板を切断する機械)
・インパクトドライバー(板に穴を開ける道具)
・ランダムサンダー(振動でやすりがけする道具)
・YAG溶接(電気で溶接する機械)
といった、普段は使わない、もしくは見たことすらないような機械や道具を使用するので、非常に新鮮な体験をすることができました。
名前を聞いてもピンとこないかもしれませんが、とにかくたくさんの機械があることが分かっていただけると思います。
機械の力ってすごい。
今回は白いアクリル板を使いましたが、アクリル板の色や種類を変えることで光り方も変わります。
周りの金属板も上から塗装することで、さまざまな雰囲気に変化させることができます。
やはり発想が大事。思いついた分ものづくりの幅も広がります。
以上、チャンネル課での溶接体験でした。
僕自身、研修を非常に楽しんで行うことができました。
これからは配属先で働くため研修のように工場で作業することは少なくなるかもしれませんが、それでも「働くを楽しめる会社」は、ここ以上にないと思います。
ほんの少しでも気になる、興味があるなと思った方はぜひ一度協同工芸社にいらしてください。
まずは話を聞いてみるだけでも、その一歩で今後が大きく変わるかもしれません。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!