皆さんこんにちは。フレッシュ感のない新人の仲宗根です。
と言うのも入社自体は2021年の4月ですが、2020年の6月に仮内定を頂いてから配属予定の製品開発部EC課の方で週2回程度アルバイトとして他の新卒メンバーよりも一足先に働かせてもらっていました。
同期の中で最年長ということもあり妙な貫禄な出てしまっているのか、皆には敬語を使われています。
当初は営業部に配属予定の高橋くんと仲良くなってタメ口で話してもらえるようになれば他の人もそうしてくれだろうと企てていたのですが、高橋くんに「なんか敬語の方がしっくりくるんですよね~」と言われ”敬語沼”は抜け出せなくなりました。
距離感を感じてちょっと寂しいです。
(同期のみんな!みんなタメで話してくれてもいいんだよ(^^))
【敬語がの方がしっくりくるらしい高橋君】
余談はさておき、協同工芸社は企業向けの看板や一般向けの表札などの製作・販売を行う会社で社内に工場があります。
毎年4月に入社する新人にはその工場の各部署を体験する工場研修なる洗礼があります。
新人感の無い私も同期の皆と一緒に工場研修に参加しました。
といっても私が配属されるEC課は常に人が足りない状況なので仲宗根はすぐに働け!ということで、他の人が5月半ばまで行う研修を4月前半で終える”超短縮版”研修でした!
約2週間という短い期間でしたが濃密な時間を過ごしました。
ちなみに研修で指導をして頂いた先輩方には毎回「なんかみたことある!」「いたよね?」という反応をされました。
研修では以下の8つの部署を1日ずつ回りました。
・看板に貼り付けるシートの加工やフィルムの印刷を行う「シート課」
・溶接などで看板の土台・フレーム部分の製作を行う「鉄工課」
・鉄板を加工し看板やアクリルパーテーションの土台のパーツを作る「板金課」
・チャンネルとよばれる立体文字看板のフレームを製作する「チャンネル課」
・チャンネルや表札用にアクリルや鉄板の加工を行う「NC課」
・内側から光る内照式看板にLEDを仕込み組み立てる「LED課」
・看板や表札の仕上げ塗装を行う「塗装課」
・各部署から上がってきたパーツを組み立て仕上げを行う「製作課」
お仕事の詳しい内容については更に各2、3日ずつ各部署を体験した他の同期メンバーが説明してくれると思うので割愛します。
研修で現場を見た私は
圧倒的モノづくりパワーでぶん殴られました!
私たちの会社が作る看板や表札は物理的な”モノ”です。
現代の私たちの生活の大半を占めるデジタル的なコンテンツとは違い、”実際に、現実に、確かにそこに存在するモノ”なんです。
モノづくりを行う際にはもちろん設計図などを元に製作を行いますが、それが人の手で作る物理的なモノである以上、計算では補いきれない部分が多くあります。
デジタルツールで作るもの以上にごまかしが効かない部分が多いと個人的には感じます。(もちろんデジタルなものだって作るのは大変です。)
そんな計算だけでは収まらないモノづくりを、製作を行う中で適宜修正をしながら完成形へと持っていく工場の方々の”職人”と呼ぶにふさわしい姿を見た私は、上に書いた通り「圧倒的モノづくりパワーでぶん殴られた」のです。
看板の土台を溶接で組み立てる際、溶接の熱による鉄材の変形や手作業では無くしきれない細かなズレを逐一定規で測って調整し組み立てていく姿や、
機械と手作業で作ったそれぞれのパーツのかみ合わせのズレを、やすり掛けや少し力を加える程度の変形ですり合わせていく姿、
看板の仕上げのシート貼りで入ってしまった気泡を目に見えない程の小さな穴を開けて潰し綺麗に仕上げていく姿など、職人たちの働く姿はたくましかったです。
私は大学でデザインを学んでいたのですが、最終提案がスケッチやイメージ画像、コンセプトなど机上の空論や夢物語で終わってしまうことが多かったので、改めてモノづくりの現場を見て「これまでの自分はなんてちっぽけだったのだろう…」と思いました。
これから私がこれから働くEC課ではネット販売をしている表札のデザインを作ったり、看板の製造技術を活かした新しい商品の開発を行います。
EC課の仕事はパソコンでの作業がメインで、そこから工場の職人たちにバトンが渡り実際の商品が出来上がります。
一連のモノづくりの流れでも工場の方々とは違う過程で働くことになりますが、圧倒的モノづくりパワーを見せつけてくれた”職人たちへのリスペクトを忘れない”ようにしようと感じさせてくれる工場研修でした。