こんにちは、新入社員の鈴木です。
工場研修が始まり、1ヶ月が経ちました。
これまで体験したことのなかで特に印象に残っている研修内容を、3つ紹介させていただきます。
ひとつ目は、シート課での文字掃除の作業です。
フィルムという裏面に粘着剤の付いたシートをプロッター加工し、必要な部分以外を取り除いていきます。
一気に剥がそうとすると、文字の細かい部分や濁点なども一緒に剥がされてしまうので少しずつ剥がしていましたが、先輩方はするすると手が止まることなく作業されていて、ひとつひとつの細かい工程のスピードの大切さを感じました。
フィルムにだんだん文字だけが浮かんでくることや、コツコツ進める作業が好きな私にとってはとても楽しい研修になったことで印象に残っています。
ふたつ目は、チャンネル課でのサンドブラストを使った作業です。
サンドブラストとは、中に研磨剤が入っており、それをコンプレッサーによって吹き付けて製品の研磨をしていく機械です。
金属をレーザー加工しボルト溶接されたものを、切り文字サインと呼び、それらを全体的にサンドブラストで研磨していきます。
コンプレッサーの圧縮された空気によってとても強く砂が吹き付けられているので、あっという間に終わるかと思いきや、文字の側面や少し入り組んだ細かいところまで研磨するのは時間とコツが必要で、また数もたくさんあったので想像以上に大変な作業でした。
しかし、隙間なく研磨された切り文字サインが出来上がるのが楽しく、コツを少し掴めた時は嬉しく思った事が印象に残っています。
みっつ目は、板金課のシャーリングでの作業です。
シャーリングとは、亜鉛版やステンレス板などの板を切る機械です。機械の正面右上に操作パネルがあり、必要な項目を入力して下のペダルを踏むことで板を切断することができます。
この研修期間にちょうど、大量のアクリルパーテーションのご注文があり、その脚部を板金課では製作していました。
5000枚近くもシャーリングで部品を切り出すことはなかなか無い経験で、そういった点でとても記憶に残る研修になりました。
作らなくてはならない部品の数には圧倒されましたが、大きな金属の板や機械を扱ったり、硬い素材を正確に切り出していく作業は充実感があり楽しかったです。
これまでのどの研修内容も、物作りが好きな私にとっては新鮮で貴重な体験で、大変な中でも楽しいという感覚でした。
それを他の課とも連携を取りながら、日々の業務として責任を持って作業していくことは、私の体験した大変さとは比べ物にならないものだろうということは想像がつきます。
工場配属でない私が、こうしたことを肌で感じられたことが工場研修での大きな成果でした。
そして、こうして感じたことを忘れないよう常に意識していくことが、さらに大切なことなのだと思います。
研修では毎日、こんな作業や工程を経て看板が制作されるのだという初めて知ることばかりです。
普段当たり前のように見てきた街中の看板を、どういう風に作られたのかなと、少し注意して見るようになりました。
これからも看板制作についてもっと深く学んでいき、専門的な知識を日々身に付けながら業務に励んでいきたいと思います。