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2019/4/17「慎重さを意識」(新入社員:塚原)

新入社員
研修
製造部(工場)

こんにちは。19卒入社の塚原です。

第三週目、初日からの2日間は製作課での研修になりました。

1日目の最初に手伝わせてもらったのは、某ガソリンスタンドに納品する看板の梱包でした。

1枚1枚、紙で包み込む単調な作業ではありましたが、「お客様に届ける」という言葉を聞いた時、決していい加減な気持ちで出来ない作業なのだと再認識させられました。

看板製作に関わる業務の、どんな所からクレームに繋がるか、この研修中に想像力を働かせてみようと思いました。

そうすればこの看板製作の研修中に対する姿勢や動作が、より慎重になれる気がしたからです。

その後に任されたのは、アクリル板にすでに貼られたシートを剥がすという作業でした。

アクリル板を傷つけずに粘着力の強いシートを剥がすのは集中力を要し、肩の力が抜けませんでしたが、すべて綺麗に剥がし終えた時は気持ち良かったです。

後半の残りは全て「巻き込み」という、ロールスローラーでアクリル板に貼られたシートの、余った端部分を縁に貼り付ける作業に費やしました。

前回の製作課研修でも体験した仕事ですが、今回は速さを意識せず、より正確に、巻き込み部分に空気が入らないよう努めて作業しました。

アクリルの角の部分が見えてしまうとクレームが出ると、この時も聞いたので、最後まで慎重さを思いだしながら作業出来たのが良かったです。

製作課2日目の前半は「パーテーションサイン」という塩ビパイプの骨組にターポリンを掲げる形式の看板づくりを手伝いました。

発送先が台湾らしく、このケースは初めてだと製作課の東海林さんも少し驚いていました。

指示書に書かれた寸法を参考に、切断する塩ビパイプの長さを測る作業を行いました。

切断の工程に入ると、寸法通りの尺に収まる長さにするため、数回に分けて少しずつ長さを近づけていきます。

切断、再調整を繰り返す途中、高速カッターの刃の一部が欠けてしまいました。

「少しでも違和感があれば、すぐに確認する」と先輩が言い、カッターのたった一部分でも、欠けてしまえば納得のいく仕上がりにはならないとおっしゃり、ものづくりに対する繊細さを垣間見ました。

途中、塩ビパイプの「ケガキ」を手伝わせてもらいました。

対象に目印を書き込む事をケガキといい、今回は一本の長いパイプを等分するための印でした。

ただメジャーで長さを測って印を付ければいいのかと思ったのですが、高速カッターの「刃圧」分を考慮して、間隔を少しずつ空けてケガくようにと教わりました。

こういった座学だけでは学べない細かな知識を知れるのは面白いと思いました。

(塚原)